
聖母子と聖ヨセフ、洗礼者聖ヨハネ、寄進者
作品情報
ストーリー
1517年、フィレンツェの商人ピエルフランチェスコ・ボルゲリーニは、アンドレア・デル・サルトに注文した聖母子と洗礼者ヨハネの絵に満足していませんでした。当時ローマにいたセバスティアーノが代わりの一枚を描こうと申し出て、ミケランジェロの友人レオナルド・セッライオが、手本となる完成した素描を送ってほしいと手紙で頼みます。聖母の椅子の肘掛けに1517年の年記があるこの板絵は、その結果かもしれません。聖母が腕を回しているひざまずく男性は、ボルゲリーニ本人である可能性が高く、ほかの部分より先に実物を見て描かれたと考えられています。届いたのは赤チョークの簡単なスケッチだけだったようで、それは今ロッテルダムにあります。赤外線調査からは、画家が原寸大の下絵なしで構図を探っていたことがわかります。板はのちに右側へ約十センチ広げられており、腕に頭をのせて眠る聖ヨセフは、最初の構想にはいませんでした。




