
Albrecht Altdorfer · PD
聖フロリアヌスの殉教
作品情報
ストーリー
1518年ごろ、ドナウ河畔のレーゲンスブルクで活動していたアルブレヒト・アルトドルファーは、オーストリアのリンツ近郊にあるザンクト・フローリアン修道院の主祭壇のために、一連の板絵を描きました。修道院の名の由来となった聖人の生涯を語る連作です。フロリアヌスはこの地方のローマ軍人で、304年ごろの迫害のさなかに自らがキリスト教徒であると認め、首に石臼をくくりつけられて橋からエンス川へ投げ込まれました。この板絵が描くのは、その最期です。アルトドルファーは風景をほとんど独立した主題として扱った最初期の画家の一人で、この残酷な場面を、高い木々とアルプスの光のなかに置いています。連作はのちにばらばらにされ、各地へ散っていきました。この一枚は1914年、シエナのある収集家のもとからフィレンツェのウフィツィ美術館に入りました。




