
Albrecht Altdorfer · PD
聖母の誕生
作品情報
ストーリー
アルトドルファーは聖母マリアの誕生を寝室ではなく、まだ建設なかばの壮大な聖堂の中に置いた。片隅では出産を終えた聖アンナが休み、産婆たちが幼子の世話をし、年老いたヨアキムが杖に食料をぶら下げて帰ってくる。見どころは頭上にある。柱のあいだを天使の輪が舞い、そのうちの一人が煙を上げる香炉を揺らしている。建物そのものがロマネスクの半円アーチ、ゴシックの尖った窓、ルネサンスの丸天井をひとつに混ぜ合わせ、マリアと教会とが一体になる。レーゲンスブルク近郊で活躍したドナウ派の代表的画家がこれを描いたのは1520年ごろ、ルターの宗教改革が多くのドイツ人をこうした聖母への華やかな信心から遠ざけ始めた時期だった。




