
El Greco, The Martyrdom of St. Maurice, 1580. Wikimedia Commons. · PD
聖マウリティウスの殉教
作品情報
ストーリー
フェリペ2世はエル・エスコリアルをカトリック信仰への石の証しとして築き、その聖堂のためにこの祭壇画を、クレタ島出身の画家エル・グレコに注文した。主題はテーバイ軍団の伝説である。指揮官マウリティウスに率いられたキリスト教徒の兵士たちが、異教の神々への犠牲を拒み、そのために処刑された。ところがエル・グレコは、その処刑そのものを背景へ退ける。手前に立つのはマウリティウスと将校たちで、服従と信仰のどちらを取るかを論じ合っている。王はこれを気に入らなかった。絵は予定されていた祭壇には掛けられず、その仕事は別の画家ロムロ・チンチナートに回された。エル・グレコの板絵はエスコリアルに残ったが、当初の場所ではなかった。




