
Grant Wood · PD
ポール・リビアの真夜中の騎行
作品情報
ストーリー
グラント・ウッドがこの絵を描いたのは1931年、アメリカが大恐慌へと沈み込んでいく頃だった。彼は歴史的な正確さを求めていない。描いたのは、国じゅうがそらんじているおとぎ話の版である。1775年のポール・リビアの真夜中の騎行は、歴史書ではなく、1860年のロングフェローの詩によって有名になった。上空から見おろすと、情景はまるでおもちゃの村だ。家々は電灯がついているかのように明るく、白い教会は月明かりの下に巨大な影を落とし、騎手はまるで揺り木馬のような馬に乗って駆け抜けていく。ウッドはマサチューセッツに足を踏み入れたことがなかった。学校で覚えた言い伝えを頼りに、記憶だけでこの町を組み立て、しかもカンバスではなく繊維板に描いた。



