サン・ポーロのベンヴェニュードの娘の奇跡的治癒

サン・ポーロのベンヴェニュードの娘の奇跡的治癒


作品情報

制作年
1505
技法
テンペラ

ストーリー

この信心会が注文した聖十字架の場面の多くは、開けた広場や運河沿いで展開する。ところがこの一枚は室内へと移る。マンズエーティは奇跡を、豪華に設えられたヴェネツィアの一室のなかに置き、板張りの壁から棚の上の品々まで、ほとんど目録のような細かさで描き込んだ。そのため画面は1500年ごろの裕福な家庭の肖像も兼ねている。描かれた出来事は当時すでに古く、1414年のこととされていた。生まれつき体の動かない少女、サン・ポーロ地区のベンヴェニュードという男の娘が、父が聖十字架の聖遺物の上に立てた三本の蝋燭に触れた瞬間に力を取り戻す。マンズエーティはその一瞬だけを切り出すのではなく、振り返って見入る大勢の証人で部屋を満たした。少女は彼らのあいだにひざまずき、画布の大半を占める高く装飾された室内のなかで小さく見える。

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