
Piero della Francesca · PD
キリストの降誕
作品情報
ストーリー
幾何学と遠近法を絵に持ち込んだ画家ピエロ・デッラ・フランチェスカが、晩年に手がけた降誕の場面である。1480年ごろのトスカーナで描かれ、おそらく未完のまま残された。崩れかけた小屋の前で、生まれたばかりのキリストが地面に横たわり、聖母がひざまずいて祈る。左には五人の天使がリュートを手に歌い、その姿はまるで実在の合唱隊のようだ。全体を包む澄んだ明るい光と、静止したような静けさが、この画家ならではの空気をつくる。背景の丘の上には、彼の故郷を思わせる小さな町が広がっている。




