
Peter Paul Rubens, The Peasants Returning From The Fields, 1640. Wikimedia Commons. · PD
畑から戻る農民たち
作品情報
ストーリー
晩年のルーベンスは依然としてヨーロッパで最も引く手あまたの画家であり、信頼された外交官でもあった。しかしメッヘレン近郊に田舎の館を買うと、注文を待たずに自分のために描きはじめる。この風景画もそうした私的な一枚だ。教会を神々や殉教者で満たしてきた画家が、ここではただ畑から帰る農民たちを描いた。金色の夕日が野を包み、左手には馬に引かせた荷車、平野は地平線まで広がっている。それはブラバントの田園に暮れてゆく一日の終わりで、画家が自邸の窓から眺めていた景色そのものだった。この板絵は1765年にフィレンツェへ渡り、今はピッティ宮のパラティーナ美術館に掛かっている。




