
Jean-François Millet · PD
ジャガイモの収穫
作品情報
ストーリー
1849年、ミレーはパリを離れ、フォンテーヌブローの森のはずれにあるバルビゾン村へ移り、生涯そこで働く農民たちを描き続けました。この絵は1855年の作です。描かれているのは、バルビゾンとシャイイのあいだの畑での何でもない一瞬です。男がかごのじゃがいもを、女が広げて持つ袋へ移し、そばには詰め終えた袋と荷車があり、後ろではほかの人々が掘っています。何も美化されておらず、誰も気取っていません。1848年の革命のあとの不穏な時代には、貧しい労働者へのこうした率直なまなざしを、静かな政治的発言と受け取る人もいました。ただしミレー自身は、見たものを描いているだけだと言い続けています。のちにアメリカの収集家ウィリアム・ウォルターズがこの絵を大西洋の向こうのボルティモアへ運び、今もそこにあります。




