
Sandro Botticelli, The Return of Judith to Bethulia, 1470. Wikimedia Commons. · PD
ベトリアへ帰るユディト
作品情報
ストーリー
ボッティチェリはまだ25歳ほど、《ヴィーナスの誕生》を描く15年以上も前のことだった。この小さな板絵は対になった2枚のうちの1枚で、敵将ホロフェルネスを討ち取ったユディトが、夜明けの野を侍女とともに故郷ベトゥリアへ帰っていく場面を描いている。侍女は布に包んだ生首を頭にのせて運び、ユディトは右手に剣、左手にオリーブの枝を携えている。勝利の直後だというのに、その足取りは静かで、どこか物思わしげだ。風になびく薄い衣と軽やかな身のこなしには、のちのボッティチェリを思わせるものがすでに現れている。この対の板絵は16世紀にメディチ家の手を経て、1584年にウフィツィへ寄贈された。





