
彫刻家ロレンツォ・バルトリーニ
作品情報
ストーリー
1820年、アングルはローマを引き払ってフィレンツェへ移った。誘ったのは、パリのダヴィッドの画塾で机を並べた旧友、彫刻家ロレンツォ・バルトリーニである。注文が細く懐の苦しい時期で、アングル一家はしばらくこの友人に支えられた。肖像はその年、友情の証しとして描かれている。彼を描くのは二度目で、一度目は15年前、二人ともまだ二十代の頃だった。背後に彫刻や書物を配した構えは、フィレンツェで見ていた16世紀の肖像画、とりわけブロンズィーノの彫刻家像の型を踏んでいる。バルトリーニはこののちフィレンツェの美術学校で彫刻を教え、トスカーナで最も注文の多い彫刻家になった。ルーヴルでこの絵が掛かる714番の部屋は、絵を遺したコレクター、カルロス・デ・ベイステギの名を冠している。




