
Duccio di Buoninsegna · PD
キリストの変容
作品情報
ストーリー
1308年10月、ドゥッチョはシエナ大聖堂の主祭壇に置く新しい祭壇画を描く契約を結んだ。表と裏の両面に絵をもつ巨大な板絵である。この小さな正方形の板は、その裏面の下段、聖職者の側に向けて並んだ九つの物語のひとつだった。山の頂で、キリストが弟子たちの前で光を放ちはじめる。変容の場面だ。その輝きを表すのにドゥッチョが使えたのは金だけだった。そこで彼は、青と赤の衣の上に細い金の線を引いた。左右にはモーセとエリヤが現れている。下では、ペトロ、ヤコブ、ヨハネがひざまずき、まぶしさから身を守るように両手を上げる。祭壇画の上で、この一枚は「生まれつきの盲人の癒やし」と「ラザロの蘇生」の間に置かれていた。その癒やしの場面も、いまはナショナル・ギャラリーの所蔵である。




