
ダヴィデの凱旋
作品情報
ストーリー
この細長い板絵が何のために作られたのかは、長く議論されてきた。フィレンツェの婚礼用の長持「カッソーネ」の正面板だとする説と、寝室の壁の板張りに肩の高さではめ込まれた「スパッリエーラ」だとする説である。2023年の洗浄で手がかりが見つかった。小さな木片でふさがれた穴があり、どうやら鍵を差すために開けられたものらしい。長持説を強く裏づける発見だ。主題も婚礼にふさわしい。ダビデはゴリアテの首を手に凱旋の車に立ってエルサレムへ向かい、華やかな騎手や猟犬、さらにはチーターまでが行列を囲む。城壁のそばでは、フィレンツェ風の装いの若者が娘とその連れに出会う。この絵が作られた夫婦とも、サウルの娘でのちにダビデの妻となるミカルとの出会いとも解釈されている。
