
Frans Francken the Younger · PD
ネプトゥヌスとアンピトリテの凱旋
作品情報
ストーリー
魚の尾をもつ白い海馬が波を蹴立て、海神ネプトゥヌスと花嫁アンフィトリテを乗せた行列が進んでいく。冠をかぶり三叉の矛を持って座るのがネプトゥヌス、その隣で青い布を風になびかせ、腕を前へ伸ばして立つのがアンフィトリテだ。ギリシア神話によれば、彼女ははじめ海神の求婚から逃げたが、イルカが居場所を見つけて結婚を承知させたという。手前では別の海のニンフが珊瑚と貝を盛った皿を差し出し、縁からは真珠の連なりが垂れている。どれも海神の富のしるしだ。すぐ下では幼い子どもがイルカにまたがり、トリトンたちは魚をくくりつけた竿を旗のように掲げる。空には飛び魚が飛び、右奥の洞窟ではニンフたちが待っている。アントウェルペンの画家フランス・フランケン2世が1630年代に描いたもので、支持体は銅板だ。縦およそ23センチ、横31センチのなめらかな金属の面が、この細かな描写を支えている。1982年からクリーヴランド美術館が所蔵する。




