
Giovanni Bellini · PD
聖母子
作品情報
ストーリー
聖母の手にあるザクロは、最初の構想にはなかった。ロンドンのナショナル・ギャラリーが撮った赤外線反射画像によれば、二人の手の位置ははじめ別の形に描かれており、果実を入れるために画家は青いマントの一部を赤で塗りつぶしている。制作がかなり進んだ段階でこれほど大きな変更が入ったのは、まず注文主の求めによるものだろう。ザクロはキリストの受難のしるしである。まわりの青はラピスラズリを砕いた最上質のウルトラマリンで、ヴェネツィアの画家が買える最も高価な絵具だった。高さはおよそ90センチ。祭壇画の一部ではないベッリーニの聖母子としては最大で、家の中の小さな祭壇に置かれていたと考えられている。




