
Gustave Courbet · PD
麦をふるう女たち
作品情報
ストーリー
1850年代のフランスで、クールベは神話や英雄ではなく、故郷オルナンの農村で働く人々を、歴史画さながらの大きな画面に描きました。中央で床に膝をつき、朱色の服で麦をふるう娘は、画家の妹ゾエ。左でうずくまる娘は末の妹ジュリエットがモデルです。右手の暗がりで少年が顔をのぞかせているのは、穀物を選別する新しい機械タラールで、手作業の畑にも道具が入り込みはじめた時代を映しています。1848年の革命を経て、名もない農民の労働をこれほど正面から、堂々と描くこと自体が、当時の画壇では新しい態度でした。ふるいから舞い落ちる麦の一粒までとらえた筆づかいが、労働そのものへ向けたクールベのまなざしを伝えています。




