
Sailko · CC-BY-3.0
手袋の女
作品情報
ストーリー
モデルの名はオノリーヌと伝わるが、それ以上のことはほとんどわかっていない。1890年、トゥールーズ=ロートレックは屋外に座る彼女を横顔でとらえた。大きな帽子の下、手袋をはめた手は日傘の柄を握り、もう片方の手袋は膝の上に置かれている。背景の庭は緑と錆色のすばやい筆致だけで描かれ、ところどころ地の厚紙がそのままのぞく。記録に残る最初の持ち主は、第三共和政の法律家で高級官僚、エリゼ宮の事務総長も務めた人物である。彼は同時代の画家をいち早く買い集め、スーラやボナールからロートレックまでを所蔵し、のちにはピカソの最初期の買い手のひとりにもなった。作品は1914年にパリのロートレック回顧展に出品され、1953年にルーヴル友の会からフランスの国立美術館に寄贈された。




