
Vincent van Gogh · PD
三足の靴
作品情報
ストーリー
くたびれた作業靴が三足、真ん中の一つは裏返しになって、靴底の鋲が見えています。けれどもこの絵の下には、もう一枚の絵が隠れています。花瓶に活けた大きな花束です。ハーバード美術館の修復担当者たちは以前からそれを知っていましたが、2014年に終わった美術館の改修の際、新しい画像で花瓶がよりはっきりと確かめられました。顕微鏡で見ると、上の絵の具の層のすき間から、まったく別の色づかいの小さな粒がのぞいています。ゴッホは1886年の初めにパリに来て、その夏は花ばかりを描きました。アントワープで知り合った英国人画家への手紙では、それを色彩の習作だと説明しています。花束の上に靴を描き重ねたのは、その年の暮れから翌年の初めにかけてのことです。名前のフィンセントは、画面の下と右上の二か所に、絵の具を引っかいて記されています。




