
Vincent van Gogh, Torso of Venus, 1886. Wikimedia Commons. · PD
ヴィーナスのトルソ
作品情報
ストーリー
1886年1月、ゴッホはアントウェルペンのアカデミーに登録した。そこでの課題は古代彫刻の石膏像を写すことである。2月の終わりにはパリに移り、石膏を描く仕事だけは続いた。教師はもういない。その年、彼は石膏像の小さな習作を何点も描いていて、この立ち姿のヴィーナスのトルソがいちばん気に入った相手らしい。同じ像の習作は少なくとも五点知られ、うち二点がアムステルダムにある。目的は解剖学ではない。白い像の背後の壁の色を変えると画面に何が起きるのか、同じ形を背景だけ替えて何度も試している。大きさはどれも35センチ×27センチほどで、同じ夏に描いた花の習作と同じ小さな画面である。




