
Raphael, Transfiguration, 1518. Wikimedia Commons. · PD
キリストの変容
作品情報
ストーリー
1520年の春、ラファエロは37歳で急死した。この大画面は工房に未完のまま残され、葬儀では棺の傍らに立てかけられたと伝えられる。注文主は枢機卿ジュリオ・デ・メディチで、フランスのナルボンヌ大聖堂のために描かせ、同じころ競わせるようにセバスティアーノ・デル・ピオンボにも別の祭壇画を任せていた。画面は上下にはっきり割れている。上では山の上でキリストが白く輝き、下では使徒たちが悪魔に憑かれた少年を前に途方に暮れている。天上の静けさと地上の混乱を一枚に収めたこの構図が、ラファエロの手が最後に触れた仕事になった。




