
Paul Cézanne · PD
シャトー・ノワールの庭園の樹木と岩
作品情報
ストーリー
1917年3月、第一次世界大戦のさなかに、スイスの町バーデンに住む収集家がパリの画商ヴォラールのもとからこの絵を買いました。描かれたのは1904年ごろ。南仏エクス=アン=プロヴァンスの東、シャトー・ノワールと呼ばれる館の上に広がる松林で、セザンヌは晩年くり返しイーゼルを立てました。けれども館そのものは画面にありません。細い幹の向こうの明るい岩壁と、手前の温かな色の土があるだけで、緑、青、橙がかった黄土色の小さな色面が積み重ねられています。この場所を突き止めたのは、美術史家ジョン・リウォルドと、エクスに住んでいたドイツ出身の画家レオ・マルシュッツです。二人は林を歩いて画家の立ち位置を探し、リウォルドはこの岩場を写真に収めました。




