時に暴かれる真実

時に暴かれる真実


作品情報

制作年
1649
技法
カッラーラ産大理石
種類
彫刻

ストーリー

1646年、ローマの人々は、サン・ピエトロ大聖堂の正面にベルニーニが建てた鐘楼が取り壊されるのを目にしました。ウルバヌス8世のために設計したものでしたが、その下の壁にひびが生じ、新しい教皇インノケンティウス10世は撤去を命じて、ほかの建築家を重用するようになります。同じ年、ベルニーニは注文主のいないこの像を、自分のために彫り始めました。構想は二体の像で、「時」が「真実」の覆いを取り去る場面。いずれ時が自分の名誉を回復してくれる、という思いが込められていました。けれども彫られたのは「真実」だけです。岩に腰かけてほほえみ、右手に人の顔をした太陽を掲げ、左足を地球儀にのせています。二年ほどでベルニーニは教皇庁の信頼を取り戻し、仕事に追われて「時」の像には手がつかないままでした。彼の死後、その像のための石材は相続人たちによって売られています。遺言では、この像を長男から長男へと一族で受け継ぐよう定め、売却を禁じました。子孫のもとにあった像は、1924年にボルゲーゼ美術館へ寄託されました。

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