
Paul Gauguin · PD
二人の水浴の女
作品情報
ストーリー
1887年の春、ゴーギャンはパナマ行きの船に乗る。株式仲買人の職を捨てて絵に賭けた男が、パリでの暮らしに行き詰まり、南の島でやり直そうとしていた。この二人の水浴図は、その出発をはさむ時期のもので、前の夏にブルターニュで描いた習作をもとに、パリで冬のあいだに仕上げられたと考えられている。マルティニーク島から戻った秋に手を入れ直した可能性も指摘されている。赤い髪の女は髪に手をやって水へ入ろうとし、黒髪の娘は岩に手をついてためらっている。裸の人物を戸外に大きく置く構図は、当時パリで評価の高かったピュヴィス・ド・シャヴァンヌの壁画に近い。水に入る赤毛の女は、ゴーギャンがこの後も繰り返し用いる、水へ身を投げるオンディーヌの主題につながっている。




