
泣く女と高利貸し
作品情報
ストーリー
涙を流す女が、一枚の証文を年老いた金貸しに差し出している。金貸しは硬貨と金庫に囲まれて座り、動じる様子もない。倹約と堅実な金の管理が重んじられた社会で、この場面は借り手と貸し手の双方への戒めとして見られたのかもしれない、とボストン美術館は述べている。
ハブリエル・メツーがこれを描いたのは1654年、まだ故郷のライデンで仕事をしていたころで、左側の紙片に署名がある。記録に残る最初の登場は、画家の死から20年後、1687年のアムステルダムでの匿名の競売だった。19世紀にはパリのオテル・ドゥルオーに二度出品され、1867年に8400フラン、1874年には4万フランで落札されている。




