
Gustave Courbet · PD
谷
作品情報
ストーリー
1857年のパリ・サロンで、クールベは《セーヌ河畔の娘たち》を出した。夏の午後、草の上に横たわる二人の女を等身大で描いたもので、素性のはっきりしない都会の娘をそこまで大きく扱ったことに批評家は色めき立ち、風刺画の種にもなった。騒ぎを起こすのはいつも人物画のほうで、静かに売れていったのは風景画だった。この谷の絵も同じ1857年の作である。クールベはこうした風景を毎年何点も描いては画商や収集家に渡していた。この一枚はのちに大西洋を越え、フィラデルフィアの弁護士ジョン・G・ジョンソンの手に入る。企業訴訟で財を成し、1300点近い絵を集めて市に遺した人物で、1917年のその遺贈にこの谷も含まれていた。




