
Henri Matisse · PD
花瓶の花
作品情報
ストーリー
マティスがこの絵を描いたのは1924年、ニースでのことです。窓と壁は、シャルル=フェリックス広場に面した彼のアパルトマンの、海側の部屋のものです。花瓶に挿した花のまわりを模様入りの布や壁紙が取り囲み、ボストン美術館はこの画面を、本来なら噛み合わない形と色を、唐突でありながら調和するように釣り合わせる試みとして読んでいます。最初の持ち主はパリのコレクター、ジョルジュ・ベルネームでした。1928年11月、絵はニューヨークのノードラー画廊で「フランス絵画の一世紀」と題した展覧会にかかり、出品元は「ジョルジュ・B氏のコレクション」とだけ記されていました。その年の大晦日、画廊はこれをボストンのコレクター、ジョン・テイラー・スポールディングに売ります。彼は兄ウィリアムとともに、すでに数千点の日本の浮世絵を美術館に寄贈していた人物です。スポールディングはこの絵を20年手もとに置き、1948年に亡くなると、ほかの近代フランス絵画とともに美術館に遺贈しました。




