
Pierre-Auguste Renoir · PD
ヴェルサイユ
作品情報
ストーリー
1900年ごろ、ヴェルサイユは再び人々の関心を集めはじめていました。王政の記憶があまりに強く、共和国にとっては扱いにくい存在だった宮殿は、長いあいだ訪れる人の少ない歴史博物館でした。1892年にピエール・ド・ノラックが管理責任者となり、部屋や庭園を旧体制の時代の姿に戻しはじめると、パリの上流社会がまた足を運ぶようになります。ルノワールが描いたのは秋の庭園で、メトロポリタン美術館によれば宮殿の北側の眺めです。色づいたマロニエの木々のあいだから花壇と噴水がのぞき、花壇のそばには白い彫像、右端には台座にのった黒っぽいブロンズ像が見えます。制作年ははっきりせず、1900年から1905年のあいだとされています。このころルノワールは、近くのサン=クルーにひと夏家を借りていたと伝えられます。画面の右下には「Renoir」の署名があります。




