
Frans Francken the Younger · PD
ウェルトゥムヌスとポモナ
作品情報
ストーリー
この小さな板絵が誰の手になるのか、所蔵するルーヴル美術館自身が疑問を投げかけています。作者として記されているのはフランス・フランケン二世で、ヤン・ブリューゲル二世の名が疑問符付きで添えられています。ところが美術館の作品解説は、人物はフランケン本人にしては出来が弱く、工房の協力者の手によるものだとしています。風景についても、アントウェルペンの画家アブラハム・ホファールツの助手の作と見ており、無名に近いサロモン・ボーレの名も挙がっています。
主題はオウィディウスの『変身物語』第14巻から。果樹の女神ポモナは果樹園に閉じこもり、求婚者をすべて退けていました。季節の移ろいの神ウェルトゥムヌスは老婆に姿を変えて近づき、実りをほめたうえで自分との結婚を説きます。実をたわわにつけた木の下で、曲がった剪定ナイフを手にしたポモナに、老婆が身を乗り出して語りかけています。制作は1620年頃とされます。




