
J. M. W. Turner, View of a Town, 1798. Wikimedia Commons. · PD
町の眺め
作品情報
ストーリー
この小さな風景画に描かれた町がどこなのかは、今もわかっていない。所蔵するテートは、ワイ川の流域か、ウェールズのどこかではないかと見ている。制作は1798年頃。その夏、ターナーはウェールズを旅し、1782年に亡くなった同地出身の風景画家リチャード・ウィルソンにゆかりのある土地を訪ねた。後年になっても彼は、ウィルソンの生まれ故郷を探し歩いた若い日々を懐かしんでいる。ターナーは、ウィルソンの画風こそイギリスの風景と気質にとりわけふさわしいと考えていた。テートによれば、幅30センチあまりのこの作品はウィルソン風の習作で、落ち着いた色調で大づかみに描かれ、売るためのものではなかったらしい。




