
Vincent van Gogh, View of Auvers, 1890. Wikimedia Commons. · PD
オーヴェールの眺め
作品情報
ストーリー
1890年5月、ゴッホはパリ北西、オワーズ川沿いの村オーヴェール=シュル=オワーズに移った。多くの風景画家が仕事をしてきた土地である。そこで過ごせたのは2か月あまりで、その間に70点近くを描いた。縦50、横52センチというこの小さな画面にも、その速さが残っている。空は描き上げられていない。青い絵具が数本、雲の輪郭をなぞるだけで、その間には下地のカンヴァスがのぞく。その下では、三通りの筆の使い方が狭い画面に同居している。手前の草は丸い渦を巻き、中央の屋根の帯は短い縦の線、村の奥の畑はほぼ均一な色面として置かれている。屋外で、実景の前に立って描かれた絵である。




