
Gustave Caillebotte · PD
バルコニー越しの眺め
作品情報
ストーリー
1880年のパリ。オスマン大通り31番地の自宅で、カイユボットはこの小さな絵を描いた。外には出ず、部屋の中から自分の家のバルコニーの鉄の手すりを通して大通りを見ている。渦巻く装飾鉄がそのまま画面いっぱいの模様になり、通りは手すりの隙間からしか見えない。はっきり描かれているのは手すりだけで、その先は筆がぐっと緩む。手前の格子が室内と街路を二つの空間に分けている。こうした高い視点と思い切った画面の切り方については、当時パリに入ってきていた日本の浮世絵との関係がよく指摘される。画面は65.6×54.9センチしかなく、同じ年に彼は同じ窓から似た構図を何度も描いている。




