
Sandro Botticelli, Virgin and Child with an Angel, 1470. Wikimedia Commons. · PD
聖母子と天使
作品情報
ストーリー
1470年ごろ、若いボッティチェリはまだフィレンツェで名を上げようとしており、家庭で祀る聖母子像は安定した仕事だった。裕福な家は自分の部屋に掛ける信心の絵を求め、画家たちはそれを何十枚と描いた。この絵は一見すると甘く穏やかだが、三人がそろって見つめているものに目を留めてほしい。麦の穂をあしらった葡萄の鉢である。葡萄と麦は聖体の葡萄酒とパン、すなわちキリストの受難の血と肉となる。聖母は麦の穂をいくつか丁寧に選び取り、わが子の運命を受け入れる意を示す。この板絵は1899年、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナーの収集品に加わった。




