
Hieronymus Bosch · PD
来世の幻視:祝福された者たちの上昇
作品情報
ストーリー
この絵は、ヒエロニムス・ボスが死後の魂の行方を描いた四枚の板絵の一枚である。何世紀ものあいだヴェネツィアでひとまとめに伝えられ、おそらくかつてはヴェネツィアの聖職者、ドメニコ・グリマーニ枢機卿の手にあった。ここでは天使たちが救われた者を上へと運び、長い光の漏斗、その果てに小さく遠い人影が浮かぶ明るいトンネルへと向かわせている。しばしば現代の臨死体験の語りになぞらえられるが、ボスが拠りどころとしたのは1500年ごろの、魂が最後に神と一つになるという当時の霊的な書物だった。混み合い騒然とした地獄の場面のあとで、ここの雰囲気は異様に静かで暗く、ほとんどの仕事を光が引き受けている。




