
Emanuel Leutze · CC0
デラウェア川を渡るワシントン
作品情報
ストーリー
1776年のクリスマスの夜、ワシントンがデラウェア川を渡って奇襲をかけた出来事を、この絵は英雄的に描く。だが描いたのはアメリカではなく、ドイツのデュッセルドルフに暮らすドイツ生まれの画家エマヌエル・ロイツェだった。1848年、ヨーロッパ各地で自由を求める革命が起き、そして敗れた。ロイツェは、アメリカ独立の一場面を通してヨーロッパの改革者たちを励まそうと考えたのだ。史実としては正確でない。掲げられた星条旗はこの時まだ存在せず、舟の形も川の氷も実際とは違う。それでもこの堂々たる構図は、のちにアメリカ建国の象徴として愛されていく。最初に描いた一枚はアトリエの火事で焼け、ロイツェはほぼ同じ絵をもう一度描き上げた。

