
Claude Monet, Water Lilies, 1919. Wikimedia Commons. · PD
睡蓮
作品情報
ストーリー
1919年、モネはもう80歳近く、ノルマンディーのジヴェルニーの庭からほとんど出なかった。第一次大戦が終わったばかりで、休戦の翌日、彼は大きな睡蓮の装飾画をフランスに寄贈すると申し出た。平和への記念碑のようなものだった。ところがこの一枚は、売るために描いた小ぶりの連作に属し、画商のベルネーム兄弟がまとめて買い取った。画面には岸も空もなく、池の水と、その上に浮かぶ睡蓮、映り込んだ雲だけがある。当時、白内障が視力を曇らせ、赤や金の色を燃え立たせていて、その暖かい色調が画面いっぱいに広がる。横幅はおよそ二メートルある。




