
婚礼の踊り(アディマーリ家のカッソーネ)
作品情報
ストーリー
1450年ごろのフィレンツェで開かれた婚礼の祝宴です。紅白の縞の天幕の下、真珠を縫いつけ金糸銀糸を織り込んだ衣装の男女が、指先だけを触れ合わせてゆっくりと踊っています。フィレンツェ風の踊り方です。そばでは楽師が演奏し、背景には洗礼堂とビガッロの開廊が見えます。その近くで二人の召使いが水盤と脚つきの皿を家に運び込んでいますが、これは花嫁と贈り物を夫の家へ送り届ける行列の一部と考えられています。20世紀初めまで、この板絵は嫁入り道具を納める婚礼用の長持、カッソーネの正面とされ、1420年のアディマーリ家の結婚のために描かれたと信じられていました。名前はそこから来ています。実際には壁に掛ける木製の調度、スパッリエーラの中央部分で、様式から見ても15世紀半ば以前には遡りません。かつて「アディマーリのカッソーネの画家」と呼ばれた作者は、現在ではマザッチョの弟、ロ・スケッジャとされています。
