
Pierre-Auguste Renoir · PD
麦畑
作品情報
ストーリー
1879年、ルノワールは第四回印象派展への参加を見送り、公式のサロンに作品を送りました。そこで大作《シャルパンティエ夫人とその子どもたち》が好評を得て、肖像画の注文が入りはじめます。その夏、彼はノルマンディー地方、ディエップ近くのワルジュモンへ向かいました。銀行家で、友人であり作品の買い手でもあったポール・ベラールの屋敷がある土地です。この麦畑はおそらく屋敷の周辺で描かれたもので、誰かの注文によるものではありません。人物も物語もなく、左手の木立と奥の丘、そして広い空があるだけです。ルノワールは自ら「ジュース」と呼んだごく薄く溶いた絵具で描き、ところどころ白い下地を透かしています。ぼんやりとした金色の麦の上には、穂を表すピンクがかった白の筆触と、赤や緑の小さなタッチが置かれています。




