
ゴシック様式のアーケードの女性:花を持つ女性
作品情報
ストーリー
1905年10月、ルドンはこの画布を出納帳に記した。ゴシックのアーケードと、緑の花を摘む女、という書き方である。それは左半分の説明で、それ以上は何も書かれていない。同じ一枚の布の上には二番目の絵があり、花の輪のなかへ後退していく横顔が描かれている。二つのあいだには絵具の塗られていない帯が走り、そこで色がただ途切れる。どちらの半分にも署名があるため、美術館の研究者は、彼が画布を二つに切り分けるつもりだったと考えている。彼の油彩でこのような作りのものは他にない。同じ月、ルドンはこれを切らないままアムステルダムの収集家アンドリース・ボンゲルに売り、二つの絵は一点として通ることになった。奥へ沈んでいく横顔は、当時十代だった息子アリによく似ている。両方の半分には同じ顔料が使われ、アーチの曲線が頭のそばにうっすらと戻ってくる。




