
Henri Matisse · PD
長椅子の女
作品情報
ストーリー
1917年、戦争は四年目に入り、マティスの画家仲間の何人かは出征していた。マティス自身はパリにとどまり、ほとんど毎日、一人のモデルと向き合っていた。イタリア出身の女性で、名前はロレットとしか伝わっていない。1916年の終わりから、彼女はターバンを巻き、緑のガウンをまとい、コーヒーカップを手にして、何度もポーズをとった。この絵では黒いレースのショールに身を包み、長椅子に全身を横たえている。マティスはこの構図を二度描いた。大きいほうは「黒いショール」の名で知られ、カリフォルニア州パサデナのノートン・サイモン美術館にある。小さいこちらは、あちらの黄緑の背景のかわりに暗い赤の壁を背にしていて、ずっと個人の所蔵のままだ。2016年にはパリのオランジュリー美術館で、詩人ギヨーム・アポリネールと彼が支えた画家たちをめぐる展覧会に出品された。




