
Ernst Ludwig Kirchner · CC0
コーヒーを飲む女たち
作品情報
ストーリー
この絵には裏がある。表の《コーヒーのテーブル》は1908年、ドレスデンのキルヒナーの仕事場で描かれた。裏側の《フェーマルン島にて》はその五年後、1913年の作である。若い画家たちの集まりブリュッケには金がなく、画布を裏返してもう一度使うのは、彼らにとってふつうの節約だった。
1908年という年が効いている。このころドイツではフォーヴィスムの絵が次々に紹介され、ファン・ドンゲンがブリュッケに加わったのもこの年だった。室内で描かれたこの食卓の、色の選び方と、画面の縁で断ち切られた空間の取り方には、そのフランスの画家たちの手つきが出ている。
ヴェストファーレン州立美術館がこの画布を個人蔵から買い取ったのは1963年で、いまは古いほうの面を表として掛けている。




