
Kitagawa Utamaro · PD
婦人泊り客之図
作品情報
ストーリー
江戸では、嫁いだ女性は眉を剃り落としました。この絵でその人を見分ける手がかりも眉です。左手、緑の蚊帳の中に団扇を持って座り、外で夜に備えて蚊帳を吊る若い女と言葉を交わしています。題名は、この女たちを泊まり客と呼んでいます。歌麿は1794年から95年頃、版元の鶴屋喜右衛門のためにこの場面を三枚続として描きました。別々の三枚を横に並べると一つの画面になる形式です。中央では、蚊帳の外に立つ客が寝間着の帯を結び、右では女中が家紋入りの黒い留袖をたたもうとしています。蚊帳の中では、一人が髪から簪を抜き、もう一人は懐紙を口にくわえて、外へ出ようとするかのように蚊帳の裾を持ち上げています。この一組は同じ版から摺られたもので、三枚すべてがそろっています。ボストンのウィリアムとジョンのスポルディング兄弟が1913年に日本でフランク・ロイド・ライトから買い、1921年に美術館へ寄贈しました。
