
Jan Brueghel the Elder · PD
アブラハムとイサクのいる森の風景
作品情報
ストーリー
1599年ごろ、ヤン・ブリューゲル(父)はローマやミラノで枢機卿たちのために働いた数年のイタリア滞在を終え、故郷アントワープに戻っていた。その名声は、あまりに精緻な風景画によるもので、人々はやがて彼をビロードのブリューゲルと呼んだ。この小さな樫の板絵では、聖書の物語はほとんど姿を隠している。主役はむしろ森である。ぎっしりと立つ幹、影の奥へと消えていく小道、片側に開ける冷ややかな遠景。木々のあいだの下方で、二つの小さな人影が物語を担っている。ロバに乗った老人は、遠い山で息子をいけにえに捧げよと神に命じられたアブラハムだ。その傍らを歩く少年イサクは、自分自身の祭壇のための薪の束を背負っている。画面左下にブリューゲルは署名と年記を残した。I. Brughel 1599 と。




