
Henri de Toulouse-Lautrec · PD
テーブルの若い女性、「ポゥドル・ド・リ」
作品情報
ストーリー
1888年1月12日、テオ・ファン・ゴッホはこの絵を画家本人から150フランで買い取った。すすめたのは兄のフィンセントである。二人はパリのフェルナン・コルモンの画塾で顔を合わせており、フィンセントは南フランスへ発つ直前に、弟にこの一点を強く勧めた。そうしてトゥールーズ=ロートレックの絵が、のちにこの美術館の核となる一家の収蔵品に入った。
題名はテーブルの上に置かれている。米を原料にした香りのよい白粉の容器で、当時の女性は流行だった色白の肌をこれで保っていた。
同じ年の8月、アルルからフィンセントはテオに手紙を書き、日に焼けた農夫を描いた自分の肖像画をこの絵の隣に掛けるところを思い描いている。どちらの絵も得をするはずだ、と彼は考えた。農夫はいっそう粗く風雨にさらされて見え、ロートレックのほうは白粉と洒落た装いのおかげでいっそう上品に見えるだろう、と。




