
Raphael · PD
一角獣を抱く貴婦人
作品情報
ストーリー
ラファエロは1505年ごろ、ロッジャの手すりを背にした若い女性の肖像を描いた。四分の三に向いた姿勢や手の置き方は、彼がフィレンツェで見たレオナルドの「モナ・リザ」を思わせる。女性は膝の上に、小さな一角獣を抱いている。純潔の象徴とされた空想の獣だ。ところがこの絵は、その後何者かの手で大きく描き替えられていた。一角獣は塗りつぶされ、車輪と棕櫚の葉が加えられて、殉教者聖カタリナの姿に変えられていたのである。1930年代の修復でこの上塗りが取り除かれ、本来の一角獣と背後の風景がふたたび現れた。X線写真は、獣の下にさらに、貞節を表す犬が最初に描かれていたことまで映し出している。




