
Arkhip Kuindzhi · PD
白樺の森
作品情報
ストーリー
1879年、アルヒープ・クインジはこの《白樺の林》を、移動展派の第7回展に出品した。作品を携えてロシア各地を巡回した写実の画家たちの展覧会である。観客は当惑して足を止めた。仲間たちはロシアの暮らしを丹念に描いていた。彼が目指したのはべつのもの、ほとんど不可能なほどの光の効果だった。日ざしを浴びた林の空き地が、太陽と影の激しい対比で断ち切られ、白い幹がくっきりと前へ迫り、手前の草は濃く、ほとんど階調のない緑に塗られている。あまりに強い光に、画布の裏にランプが隠してあるのではと疑う者も多かった。草のあいだを、見えないほど細い流れが走っている。この絵はやがて、クインジのもっとも有名な作品となった。




