
Arkhip Kuindzhi · PD
ウクライナの夜
作品情報
ストーリー
1876年、アルヒープ・クインジは、この絵をペレドヴィジニキ、すなわち移動派の第5回展に出品した。ロシアの美術を地方の町々へ運んだ画家たちで、この作は大きな成功をおさめた。描かれるのはウクライナの夜だ。月明かりに浮かぶ草原の村の白い土壁の家々、すらりとしたポプラ、葦の茂る池、その上に星をちりばめた深い青の空が広がる。マリウポリでギリシャ系の家に生まれたクインジは、こうした夜の光の効果の名手だった。天文学者ニコライ・モロゾフはのちに、ここでは星がみな正しい位置に、あるべき星座のなかに並んでいて、ほかの画家によくあるような無秩序な散らばりではない、と評した。石灰を塗った壁の月光はきわめて明るく置かれ、家々はほとんど光っているように見える。




