
Peter Paul Rubens · PD
ライオン狩り
作品情報
ストーリー
狩る者が、いまや狩られる側に回っています。雌ライオンは槍に貫かれて倒れ、灰色の馬の下には狩人が息絶えて横たわり、雄ライオンは棹立ちになった馬の乗り手に躍りかかっています。1610年代半ば、ルーベンスは人と馬と猛獣がひとつの塊となってもつれ合う大型の狩猟画という、自分にとって新しい種類の絵に取り組んでいました。同じ頃にはバイエルン公のためにカバとワニの狩りも描いています。この板絵は、構想を探っている段階の姿を見せてくれます。ほとんど茶色だけに白を少し加えて描かれ、筆があまりに速いので、輪郭だけの人物も残っています。画面の端には、腕を振り上げ、ライオンの頭をにらみながら近づくもう一人の男がかすかに描かれ、このおぼろげな姿だけが、戦いの結末をほのめかしています。




