
Jan Steen · PD
デルフトの市長とその娘
作品情報
ストーリー
ヤン・ステーンは、にぎやかで少し散らかった室内画で知られています。オランダ語では今でも、雑然とした家のことを「ヤン・ステーンの家」と呼ぶほどです。だからこそ、この1655年の落ち着いた注文作は意外に映ります。デルフトの裕福な穀物商アドルフ・クルーセルが自邸の階段に腰かけ、そのかたわらに13歳の娘カタリナがいます。それでもステーンは物語をこらえきれません。右手からは、赤い服を着た貧しい女が子どもを連れて近づき、施しを求めています。富を描いた肖像が、同時に慈善をも語るのです。背後の塔はデルフトの旧教会のもので、運河沿いのこの家は、画家自身の家のちょうど向かいに建っていました。




