
一角獣が鹿を襲い、オオヤマネコが野兎を仕留める
作品情報
ストーリー
これは1500年頃の素描で、名高いウフィツィの素描版画室に収められています。小さな場面は寓意のように読めます。一角獣が鹿に突きかかり、そのかたわらで山猫が野兎を仕留めています。実在の獣と空想の獣が争うこうした図柄は1500年前後にごくありふれたもので、綴織や版画に織り込まれ、書物の余白に忍び込みました。それぞれの生き物が馴染みの意味を担い、なかでも一角獣は純潔を表しました。この紙葉の作者は記録されていません。メディチ家の時代から画廊が集めてきた膨大な素描版画のコレクションに属し、その大半は収蔵庫に眠り、研究や展示替えのときにだけ姿を見せます。




