
Unknown, The Virgin and Child, 1433. Wikimedia Commons. · PD
聖母子
作品情報
ストーリー
1922年にメルボルンのビクトリア国立美術館がこの小さな板絵を購入したとき、それはブルッヘの巨匠ヤン・ファン・エイク自身の手になる作品と信じられ、かつて掛けられていたイギリスの邸宅にちなんで「インス・ホールの聖母」と呼ばれていた。室内で読書する聖母マリアが膝に幼子キリストを抱き、背後には天蓋、足もとには模様のある絨毯が広がる。その後の科学的な調査によって、ファン・エイク本人への帰属はしりぞけられた。今日ではこの板絵は、巨匠の複数の作品から主題を組み合わせ、その工房の下絵に触れることのできた一人の追随者の手になるものと考えられている。よく似たもう一点は、スペインのコバルビアスの教会に伝わっている。




